CCBJニュースレター

在日ブラジル商工会議所は、毎月会員の皆様あてにニュースレターをお届けしております。11月号では、ブラジルオリンピック委員会のパウロ·ヴァンデルレイ·テイシェイラ会長に東京オリンピックとブラジル選手団の活躍についてご寄稿いただきました。

 

ブラジルと東京五輪2020

 

ブラジルオリンピック委員会(COB)会長

パウロ・ヴァンデルレイ・テイシェイラ

 

五輪の閉幕から数ヶ月経った現在も、ブラジルオリンピック委員会が今年日本で実現したことを振り返ってみることがある。今回は五輪におけるブラジルのメダル獲得数で過去最高の成績を残せたことが素晴らしかった。東京五輪ではブラジルはメダル獲得数で参加206カ国中12位に入るという快挙を成し遂げた。総勢465名の選手が参加した前回のリオデジャネイロ大会での記録を上回り、今回は317名が参加し21個のメダルを獲得した。

 

私は2017年にブラジルオリンピック委員会会長に就任して以来、五輪で史上最高の結果を出すことを目指し計画を立ててきた。新型コロナウイルスのパンデミックもあり、その目標達成のためには大きな試練が待ち受けていることを承知の上で準備に取り組んできた。

 

2020年6月には、競技者が再び競技に戻るための環境を国の内外を問わず整えるため4600万レアルの資金を投じた。ブラジル国内の練習施設が閉鎖されると、迅速にポルトガルでの練習拠点を確保した。今回ブラジルがメダルを獲得した13の競技中、9つの競技がこの欧州合宿(ヨーロッパミッション)に参加している。

 

日本国内では8ヶ所で事前合宿を実施した。選手団は各地に分散したが、健康管理を徹底し、ブラジル人選手や指導者、その他の関係者を含め、新型コロナの感染をゼロに抑えることに成功した。指導者や招待客の参加人数を減らしたほか、主催者側からの要求を上回る検査を毎日行い、参加者の行動も制限した。使い捨てマスク6万8000枚やN95マスク2400枚を持参し、選手のワクチン接種率は96%に達した。

また今回の五輪では男女のフェアネスにも配慮した。選手村での女性の存在感は圧倒的で、21個のメダルのうち9個は体操のへべッカ・アンドラージ選手ら女子選手が獲得した。

 

今回の五輪では、ブラジルに誇りとより良い国となる希望を取り戻し、若い世代に夢を追いかけようという意欲を植え付けることに成功したと確信している。

 

この結果は、ブラジルのオリンピック・ムーブメント35種目の勝利であり、スポンサーや、敬意と礼節、フェアプレイ、愛国心の手本を示した全選手、そしてブラジルオリンピック委員会のスタッフ、地球の反対側から声援と力を送った人たちの勝利だ。

 

ブラジル選手団によってもたらされた歓喜は、やるべきことがまだ多く残されていることを思い出させてくれた。難事業はもう始まっている。ブラジルオリンピック委員会にとって、2024年オリンピックレースの火蓋はすでに切られた。

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