ブラジル銀行 顧客対応のデジタル化やモバイルバンキング、出張サービスに注力

昨年末にアリソン・アギアール・ダ・コスタ氏(38)がブラジル銀行在日支店の新支店長に就任した。2022年に日本進出50周年を迎えるブラジル銀行在日支店長として、デジタル化による顧客対応の迅速化や、モバイルバンキング(BB Móvel)と出張窓口を通じたサービスの充実に向けた計画を推進する。

 

日本国内では、ブラジル銀行の専用アプリBB INTERNACIONALを使って携帯電話からアクセスし残高照会や送金、通貨換算、受取人登録などの機能が利用できるようになっている。「窓口に行かなくても携帯電話で金融取引や登録情報の更新から口座開設までできるようになる日は近い」という。コスタ氏によると、BB INTERNACIONALの利用者数は1万6000人に上る。またブラジル銀行では、円、米ドル、ユーロ、レアルの4通貨から選べる定期預金も扱っている。

WatsAppを使った問い合わせ対応も新たに始まったサービスの一つで、電話番号(+81 70 3611-5595)を追加するだけでバーチャルアシスタントを介して残高照会や為替相場の確認、送金などができる。ブラジルと日本にスタッフを配置し、ポルトガル語で24時間対応するコールセンターに寄せられる問い合わせ件数は、月間3,500件に上っている。

 

またライフとの提携で間もなく発行開始予定の新しいクレジットカード(MasterCard)は、デポジット(保証金)なしで利用できる。

企業向けのサポートも拡充し、日本国内の経営者を対象としたコンサルティングやその他の支援活動を通してブラジルとの取引拡大を後押しする。

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