ブラジルのオレンジジュースメーカー、シトロスコ社の子会社である日本フルーツジュースの後藤恵介社長(写真)がJ-Waveの番組「TOKYO MORNING RADIO」でインタビューを受けた。番組ナビゲーターの別所哲也氏は、ブラジル国内の新型コロナウイルス感染状況や世界的なオレンジジュースの需要の高まりについて語った。別所氏によると、カリフォルニアとオーストラリアはオレンジの主要生産地として知られているものの、実際には世界のオレンジ生産量に占める割合ではカリフォルニアは6%、オーストラリアは2%にとどまっているという。後藤氏はブラジルこそが世界最大のオレンジ生産国で、2019−2020シーズンの生産量は1900万トンに達し、世界全体の生産量の59%を占めたと説明。その大半がオレンジジュースの材料に使われているという。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家で過ごす時間が増えたことから、朝食にオレンジジュースを飲む習慣がある北米地域で3月以降オレンジジュースの需要が高まり、35%を上回る増加率を記録。後藤氏は、「現在も20%以上の増加率を維持しており、以前よりも家でしっかりと朝食を摂る人が多いことがわかる」と述べ、オレンジジュースに含まれるビタミンCやカリウムなど免疫力を高める効果がある栄養素への関心が高まっていると語った。
後藤氏は在日ブラジル商工会議所の副会頭も務める。「TOKYO MORNING RADIO」は月曜~木曜の朝6時から9時放送の番組で、後藤氏が出演した回は9月2日にオンエアされた。