今年5月のブラジル産農産物の輸出額は、前年同期比33.7%増となる139億4000万ドルを記録した。コロナ禍で各国政府が雇用創出や環境の持続可能性確保に取り組む中、コモディティを集約的に利用する新たな時代の到来が早まったと見られている。また中国の養豚産業や養鶏産業の再構築や拡大に向けた需要の高まりで、トウモロコシや大豆などの穀物価格に上昇圧力がかかる状況も続いている。5月のブラジルの大豆輸出量は過去最高の1640万トンに達した。そのうち68%に当たる1120万トンが中国向けの輸出だった。
出所:農牧食料供給省