コミュニケーションの達人、ジョニー・ササキ

サンパウロ州サンヴィセンチの市議会議員でコミュニケーターのジョニー・ササキ氏は、11月21日に駐日ブラジル大使館で「再出発のためのモチベーション」と題された講演(主催プロモーション・ブラジル)を行なった。

サンヴィセンチ出身のササキ氏は1993年、16歳の時に来日した。最初に居を構えた茨城県では、水産加工所やラーメン屋、ガソリンスタンド、工事現場など様々な職を掛け持ちしながら、来日費用として借りたお金を返済した。

その後長野県に移住すると、持ち前のコミュニケーション能力を活かして人脈を広げていった。来日から4年後の1997年には、工場勤務をやめて独立開業を決意し、中古車の販売やエンターテイメントに関わる事業を開始した。

イベントスペースを運営しながらライブなどを主催するかたわら、仲間とロックバンドSangue B+A+Oを結成してリードボーカルを担当した。その後はテレビの世界に入り、2003年にはGLOBO Internacionalの番組「TV Agenda Mais」の司会に起用され、その後様々な番組に出演するようになった。2011年にはGloboの人気番組「Mais Você」のレポーターに抜擢された。2019年には人々の役に立つために政界入りを志し、ブラジルに帰国。出身地のサンヴィセンチで市議会議員に立候補し、わずか2ヶ月足らずの選挙活動で見事当選を勝ち取った。

プロモーションブラジルの幕田マリオ氏は、「ジョニー・ササキ氏の社会人としての歩みは起業するブラジル人の励みになる」と話す。

翻訳:CCBJ/メディア・ブラジル

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