日系ブラジル人チェロ奏者のルーカス・ガルシア・村元が、幼少期を過ごした群馬県玉村町のふるさと大使に任命された。
ポルトガル出身のバイオリニストミゲル・ロシャ氏、フランス出身のピアニストベッラ・シュッツ氏と結成したトリオ・カラスの一員として、主にヨーロッパで活動している村元氏は、11月7日、8日に玉村町文化センターで行われた演奏会に出演し、「玉村で初めて演奏することができ光栄に感じた」と語った。ブラジル人住民も出席した任命式で、石川眞男町長は多文化交流の重要性を指摘した。
サンパウロ出身の村元氏は、パリのFNAPECコンクールなど数々の国際コンクールで受賞した経験を持つ。ベルリンフィルハーモニーホール、ウィーン楽友協会大ホール、アムステルダム・コンセルトヘボウなどの世界的ホールを含め、これまでアメリカ大陸や、アジア、ヨーロッパを含む20カ国以上で演奏した。現在はオーストリア在住で、リオデジャネイロ・アパルテ音楽祭の創設者および芸術監督、カメラータ・ザルツブルクの団員としても活動している。