佳子内親王殿下は、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)が主催するブラジル館をご訪問になりました。同館のテーマは「持続可能性を受け入れ、人生を謳歌する」です。殿下はまず、動物、植物、そして人間を表す約90体のインフレータブル彫刻が展示されている第1棟をご覧になりました。第1棟は、変化する空間のように「存在する」「異なる」「合流する」「消え去る」「再び存在する」という5つのアクトを表現しています。お成りは8月23日に行われました。
ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)のビジネス・ディレクターであるアナ・ヘペーザ氏は、殿下をお迎えできたこと、そしてブラジル館を訪問先に選んでいただけたことは非常に光栄であると語りました。アナ氏は「ブラジルと日本には長い関係があり、2025年には外交関係樹立130周年を迎えます。この関係は永遠であると確信しています。」と強調し、ブラジル館の来場者数が100万人を超えたことも補足しました。
訪問後の会見で、アナ氏は殿下がブラジル館に強い関心を示され、多くの質問をされたと語りました。ブラジルを紹介するビデオでは、本来2分間のプログラムのところ、殿下は6分間もご覧になられたそうです。
「展示は人間と自然との融合、生命サイクルの再構築を示し、すべての人にとってより良い未来を描いています」とアナ氏は述べました。
また、殿下は今年6月にブラジルを訪問されており、館内に入った際にはご訪問についてもお話しになりました。
殿下は第2棟「パランゴロモスの部屋」もご訪問されました。ここには、来館者に配布されるパランゴロモスにプリントされている12枚の芸術作品が展示されています。殿下はパランゴロモスを受け取られ、贈り物に感謝の意を表されました。パランゴロモスは、ブラジルの芸術家エリオ・オイチシカが創作した芸術と、日本の羽衣(はごろも)を融合させたものです。
ブラジル館からは、ブラジルのマルケタリア(寄木細工)で作られた特別な箱が殿下に贈られました。アマゾンの再利用木材で作られたこの工芸品は、30年以上にわたり再利用木材を視覚的な詩に昇華させてきた職人、マケソン・ペレイラ・ダ・シルヴァ氏の作品です。
殿下は、ブラジル館ジェネラルコミッショナーのマリア・ルイーザ・クラーヴォ・ヴィッテンベルグ氏、館長のパブロ・リラ氏、駐日ブラジル大使館の次席公使参事官、パトリシア・コルテスにも迎え入れられました。
アナ氏は、ブラジル貿易投資振興庁(ApexBrasil)の「女性と国際ビジネス」プログラムについても言及。同プログラムは国連から2つの賞を受賞しており、2024年には国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ブラジルによる「彼女たちがリードする(Elas Lideram)2030運動の優良事例賞」、さらに世界貿易機関(WTO)の国際貿易センター(ITC)から「WTPOアワード2024-輸出開発イニシアティブ優秀賞」を受賞しています。
写真:ApexBrasil