ブラジルの呼吸器内科医オラヴォ·リベイロ·ロドリゲス医師は、患者移送のために3月7日から16日まで来日した。同氏によるブラジル人患者の移送は今回で24回目で、在日ブラジル人支援サービス(SABJA)とブラジル政府、日本政府の支援を受けて実施された。
オラヴォ医師は看護師とともに、心原性脳梗塞のために成田市内の病院に入院中だった患者を移送した。患者には半身麻痺による歩行困難、言語障害、嚥下障害などの症状があったが、同医師によるとサンパウロの自宅に無事到着したという。
愛知県半田市在住で、進行性食道がんのために摂食が非常に困難な状態だった患者のケースでは、SABJAを通じて連絡がつき、ブラジルへの移送が手配された。オラヴォ医師によると、患者の友人や勤務先の社会福祉士、市役所職員らの協力もあり、生活保護受給申請を含めた各種手続きが順調に進み、ブラジル本国で治療を受けるため成田空港まで移送された。
オラヴォ医師は来日中、統合失調症やALS(筋萎縮性側索硬化症)で深刻な状態にある他のブラジル人患者も訪問した。
翻訳:CCBJ/メディア·ブラジル