アルマンジーニョ・マセードのバイーアギターがブラジル&ラテンフェスティバルを盛り上げる

CCBJ(在日ブラジル商工会議所)主催

7月19日(土)・20日(日)に東京・代々木公園で開催された「ブラジル&ラテンフェスティバル」は、大盛況のうちに幕を閉じました。主催者である在日ブラジル商工会議所(CCBJ)は、来場者および関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

ブラジルとラテンアメリカの音楽が代々木公園を彩り、国境を越えた文化の架け橋となりました。


音楽でつながる心

日曜日には、様々なブラジル音楽やラテンのリズムがステージを彩りました。東京を拠点に活動するブラジル人バンド「Neog & Rapha」は、今回初出演。地元で人気を集めている注目のアーティストです。


伝説のギタリスト、アルマンジーニョが登場

フェスティバルの最後を飾ったのは、ブラジル音楽界のレジェンド、アルマンジーニョ・マセード。彼の奏でるバイーアギターが観客の心を鷲掴みにしました。

記者会見では、父親のオス・マー氏とその仲間ドドー氏が生み出した「バイーアのトリオ・エレトリコ(電気トリオ)」の歴史について触れ、こう語りました。

「最初は小さな車でカーニバルを楽しんでいたが、それがやがてブラジルを代表する音楽文化にまで成長した。」

観客からは、「アルマンジーニョのギターには声があるようだった」との感想も。特に「ボレロ・デ・ラヴェル」では、ギターの音が言葉のように響き渡り、感動が広がりました。

「ブラジレイリーニョ」では、マリアンジェラが参加。彼女のドレスにはブラジルと日本の国旗がデザインされており、音楽による国際交流を象徴するパフォーマンスとなりました。

また、バイーア文化に影響を受けた日本人グループブロコ・バハヴェントが「ボレロ・デ・ラヴェル」に参加し、サンバヘギ風の演奏で会場を盛り上げました。


アルマンジーニョの演奏曲目:

  • Dança do Tempo(時間のダンス)

  • Smooth(スムース)

  • Beleza Pura(ピュア・ビューティ)

  • Zanzibar(ザンジバル)

  • Festa do Interior(田舎の祭り)※ソニア・ハヤシ参加

  • Vida Boa(良い人生)

  • Chame Gente(人を呼べ)

  • Avisa Lá(知らせてくれ)

  • Hotel Califórnia(ホテル・カリフォルニア)

  • Taiane(タイアネ)

  • Beat It(ビート・イット)

アルマンジーニョは2021年にラテン・グラミー賞「ロックまたはオルタナティブ・アルバム部門」を受賞。2024年には彼のバンド「アルマンジーニョ、ドドー&オス・マー」が結成50周年を迎えました。


宮沢和史、土曜の夜を感動で締めくくる

7月19日(土)の夜は、シンガーソングライターの宮沢和史がブラジル音楽満載のステージでイベントを締めくくりました。中でも「Se Todos Fossem Iguais a Você(すべての人があなたのようだったら)」は、「世界で最も美しい歌のひとつ」と語り、観客を魅了しました。

自身の代表曲「風になりたい」では、観客も一緒に歌い、会場は一体感に包まれました。


宮沢和史の演奏曲目:

  • No Tabuleiro Da Baiana(バイアーナの屋台)

  • Eu Sambo Mesmo(私は本当にサンバを踊る)

  • Só Tinha de Ser com Você(あなたとでなければ)

  • Shimauta(島唄)

  • Falando de Amor(愛について語る)

  • Pensando Em Você(あなたを思いながら)

  • Rakuen(楽園)

  • Se Todos Fossem Iguais A Você(すべての人があなたのようだったら)

  • Kaze ni Naritai(風になりたい)

  • Aquarela Do Brasil(ブラジルの水彩画)

また、マルシア・コルデイロがマットグロッソ・ド・スル州から来日し、エリス・レジーナなどの名曲と自身のオリジナル曲を披露しました。


日本とブラジルの外交関係樹立130周年

今年は日本・ブラジル外交関係樹立130周年。会場では、移民の歴史を紹介する特別展示も行われ、両国の強い絆が改めて確認されました。

開会式には、以下の来賓が出席しました:

  • オクタヴィオ・コルテス 在日ブラジル大使

  • 野口泰 外務省大使

  • CCBJ理事

  • 協賛企業の代表者

イベント実行委員長のホルヘ・イマイ氏はこう語りました:

「ブラジルフェスティバルは今年で18回目を迎え、毎年その期待を超えるイベントになっています。」


音楽、文化、ビジネスの交差点

フェスティバルでは音楽だけでなく、ブラジルとラテン文化に触れるさまざまな体験ができました。

  • ブラジル料理・ラテン料理

  • カポエイラの実演

  • ガラナ・アンタルチカ

  • 正規品のハワイアナス(ビーチサンダル)

このような文化とビジネスの交流を支える存在として、CCBJは日伯両国の懸け橋となるべく活動を続けています。


協賛企業:

三井物産、オオツカ商会、味の素、ブラジル銀行、イマイグループ、新井商事、セアラ、太陽コーポレーション、アスレタ、興和、WEG、ブラステル、アルファインテル。

後援:

在日ブラジル大使館、日本国外務省、東京都


🔗 公式ホームページhttps://festivalbrasil.jp/

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